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SBC#33 [近代世界は1つの巨大な生き物?] - 世界システム論講義

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課題図書

今回は2017年4月26日に開催されたSendee Book Club #33の図書の中から世界システム論講義をご紹介致します。

なぜ世界は今日のようにあるのか?

この問いはいつも、私達の関心を惹きつけて離しません。

本書はこの問いを、世界システムという概念を用いて解き明かします

そこから導き出された答えとは?

要旨を見ていきましょう。

要旨

  • 近代世界を1つの巨大な生き物のように考え、近代の世界史をその展開過程としてとらえる見方、それが世界システム論である。

  • 近代の世界システムは、大航海時代の後半に、西ヨーロッパ諸国を中核とし、ラテンアメリカや東ヨーロッパを周辺として広まった。中核とは、世界規模での分業体制から余剰を吸収できる地域を指し、周辺とは、食料は原材料の生産に特化させられる地域を指す。今日、地球上のほぼ全ての地域はこのシステムに取り込まれている。

  • 世界システムが西欧を中心として起こった理由は、この地域が政治的統合を欠いていたからだ。国民国家の集合でしかなかったため、競争が生まれ、軍事力、経済力の発展が進んだのだ。

  • 世界システムは常に、中核が周辺を作り出す形で膨張した。植民地の拡がりも、その1つである。この周辺は、原材料、労働力を生み出す役割を担っただけではなく、中核における邪魔者を処分する役割も担った。

  • 世界システムの歴史では、他の中核を圧倒する超大国、ヘゲモニー国家も存在した。17世紀中盤のオランダ、19世紀中盤のイギリス、第二次世界大戦後のアメリカの三カ国がそれに当たる。ヘゲモニー国家は全て、最初は工業、後に金融を中心産業とするという特徴がある。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

西欧が政治的統合を欠いていたから軍事力、経済力の発展が進んだという仮説は、それだけでは、根拠に乏しい。これには、宗教改革からのプロテンスタティズムの起こり、その思想による資本主義の萌芽も説明されるべきだろう。


現代は世界システムにおいて1つの帰路にたっている。中国がヘゲモニーにならんと台頭しているからだ。非西欧国家のヘゲモニー化が、世界をどう変えるのか。いずれにしても、これまでの世界システムの延長線上に無い可能性は高いだろう。

まとめ

今回は、近代世界を1つのシステムとして考察した世界システム論講義を取り上げました。

次回はSBC#34で発表された自由からの逃走をご紹介します。

Sendee Book Club #33:その他の発表図書、関連図書

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

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SBC#32 [人工知能は量子によって更に輝く?] - 量子コンピュータが人工知能を加速する

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課題図書

今回は2017年4月22日に開催されたSendee Book Club #32の図書の中から量子コンピュータ人工知能を加速するをご紹介致します。

量子コンピュータが人工知能を加速する

量子コンピュータが人工知能を加速する

D-Wave

この量子コンピュータ製造企業の出現は、世界を驚愕させました。

実現はまだ難しいと思われていた量子コンピュータを商用化しただけでなく、なんと従来のコンピュータに対し1億倍の性能を出すことに成功したと言うのです。

また、それは人工知能の性能も大きく加速させると。

なぜこのような革新が起きたのでしょうか?

そしてそれは、どうやって人工知能の性能を上げるのでしょうか?

要旨を見ていきましょう。

要旨

補足

  • コヒーレンス時間とは、0と1が重ね合わさった状態を保てる時間である。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

量子力学で生命の謎を解くでは、「生命とはマクロな世界で量子力学的な振る舞いを行うモノ」という定義がされていた。となると、量子コンピュータを生み出すことは、生命を生み出すことに繋がるのかもしれない。そう思うと、ワクワクが止まらない。


確かに量子アニーリングコンピュータは魅力的だ。しかし私はやはり、量子ゲート方式のコンピュータに強く引かれる。これの実現は、本当に世界を一変させるほどの力を秘めているからだ。この実現に何かしらの形で関わってみたい。

まとめ

今回は、量子コンピュータ人工知能への影響を説いた量子コンピュータ人工知能を加速するを取り上げました。

次回はSBC#33で発表された世界システム論講義をご紹介します。

Sendee Book Club #32:その他の発表図書、関連図書

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス)

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス)

量子力学で生命の謎を解く

量子力学で生命の謎を解く

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SBC#31 [世界変えたのは砂糖?] - 砂糖の世界史

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課題図書

今回は2017年4月19日に開催されたSendee Book Club #31の図書の中から砂糖の世界史をご紹介致します。

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖

この甘味の誘惑は、洋の東西を問わず、知らない人はいません。

しかしこの砂糖が、実は現在の世界のあり方を大きく変えていたことは、あまり知られていません。

実はこの砂糖は、奴隷制産業革命、その結果の西側諸国優位の現代社会を形作るのに大きく関わっていたのです。

しかし、いったいどうやって?

要旨を見ていきましょう。

要旨

  • 砂糖はイギリスが世界の覇権を握るにの大きく貢献した。砂糖は世界で広く取引される商品、言わば「世界商品」であったため、これを支配する国に大きな利益を与えた。植民地戦争で、砂糖の生産に適したカリブ諸島を手にしたイギリスは、砂糖を介した三角貿易で莫大な利益を手にいれた。この利益は、後にイギリスが産業革命を起こすのに大きく貢献した。

  • 砂糖は奴隷貿易を生み出した。カリブ諸島での砂糖の生産には、多くの労働力が必要だった。イギリスなどの生産国は、この労働力をアフリカからの奴隷で賄った。その結果、砂糖の生産量は大きく増えたが、各大陸の人種バランスを大きく変えるという、現代にも残る爪痕を残している。

  • 砂糖は多くの「意味」を有する商品だった。現代においては、食料・調味料としか考えられていないが、当時はその新規性や希少性から、薬、神秘性を持つ嗜好品としても用いられた。

  • 砂糖の普及は、茶・コーヒーの普及も促進し、コーヒーハウス、カフェなどの場を生み出した。これらは知識人の集会所となり、民主主義思想普及、市民革命の土壌となった。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

砂糖がなぜ、これまで人間に快楽を与えるのかに興味がある。砂糖が身体に必要なのは分かるが、塩分等の他の成分と比べて、著しく必要なものとは思えない。しかしなぜ、砂糖だけこれだけ快楽を与えるのか?そのメカニズムを機を見て、掘り下げたい


1つの世界商品から、人類史を考察するのは大変興味深い。ヒトと違ってモノは国境を超えやすい。そのため、世界の潤滑油となりやすい。現在、その他の世界商品として、紙に関心がある。時間を見て、これについても研究していみたい。

まとめ

今回は、砂糖が世界を変えた様について説いた砂糖の世界史を取り上げました。

次回はSBC#32で発表された量子コンピュータが人工知能を加速するをご紹介します。

Sendee Book Club #31:その他の発表図書、関連図書

1493――世界を変えた大陸間の「交換」

1493――世界を変えた大陸間の「交換」

紙の世界史: PAPER 歴史に突き動かされた技術

紙の世界史: PAPER 歴史に突き動かされた技術

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SBC#30 [遺伝子も社会を作る?] - 遺伝子の社会

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課題図書

今回は2017年4月15日に開催されたSendee Book Club #30の図書の中から遺伝子の社会をご紹介致します。

遺伝子の社会

遺伝子の社会

利己的な遺伝子

リチャード・ドーキンス博士が提唱したこの概念は、私達の生命に対する見方を大きく変えました。

「とかく、遺伝子とは利己的なものであり、自分の生存確率を高めるために行動するのである。」

この一文を見ると、遺伝子とは孤立した存在の集合のように思われるかもしれません。

しかし本書の著者は、そうではないと断じます。

なんと遺伝子は、我々人間と同じように、社会を形成していると言うのです。

しかもそれは、人間社会よりも著しく優れた、大変調和のとれた社会だと。

では、彼らはどうやって社会を形成しているのでしょうか。

また、その結果生命には何が起きているのでしょうか。

要旨を見ていきましょう。

要旨

  • 遺伝子は、自分の生存を最優先する、利己的な存在である。しかし、遺伝子は孤立しては生きられない。それゆえ、彼らは社会を形成し、協力や競争という形で、互いに相互作用している。

  • 相互作用の例として、ガン、免疫システム、両性生殖(セックス)が挙げられる。1つ、両性生殖について説明しちあ。これは、遺伝子社会が自らの生存確率を高めるために選んだ手法だ。たえず変化する世界では、遺伝子にとっては、世代毎に変異を含む新たな組合せを試みる方が、単純なコピーを作るより生存確率が高い。だから遺伝子社会は、有性生殖という方法を選んだ。ちなみに、父親精子は何度も細胞分裂を繰り返す。これは変異の発生を増やすことに大きく貢献している。

  • 遺伝子社会を深く突き詰めることで、私たちは生命の歴史を辿ることが出来る。生命の起こり、真核細胞の誕生、動物の形成、その後の絶え間ない進化。遺伝子社会を除くことで、私たち生命は、自らの来し方を振り返ることができるのだ。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

遺伝子の行動原理、マクロスケールの生物と大変似通っている。自らの生存のために、他の遺伝子と協力・競争する様は、私達人間ともそっくりである。彼らの行動原理については納得できる。しかし彼らがなぜそうやって行動できるのかについては、大いに疑問が残る。脳を持たない遺伝子が、どうやって自分に有利な意思決定を行っているのか、その辺について今後研究を進めていきたい。


遺伝子の社会の調和には驚かされる。人間が社会を形成したときに、これほどの調和を形成することは先ず不可能だろう。その観点から、遺伝子がなぜこれほどの調和を維持出来ているかに大変関心がある。そのメカニズムを知ることは、私達がよりより社会を形成するために役に立つだろう。

まとめ

今回は、遺伝子が形作る社会について説いた遺伝子の社会を取り上げました。

次回はSBC#31で発表された砂糖の世界史をご紹介します。

Sendee Book Club #30:その他の発表図書、関連図書

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>

二重らせん (ブルーバックス)

二重らせん (ブルーバックス)

国際秩序

国際秩序

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SBC#29 [生命とは量子力学の賜物?] - 量子力学で生命の謎を解く

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課題図書

今回は2017年4月8日に開催されたSendee Book Club #29の図書の中から量子力学で生命の謎を解くをご紹介致します。

量子力学で生命の謎を解く

量子力学で生命の謎を解く

生命とは何か

シュレディンガーが問いて以降、この深遠なる命題は、未だに私達の前に鎮座しています。

この人類にとって最も重要でありながら、最も困難な問いに対して、本書の著者は一筋の光を照らします。

その鍵を握るのは量子力学

彼らがたどり着いた光とは、一体どんなものなのでしょうか?

要旨を見ていきましょう

要旨

  • 近年、量子生物学という学問が注目を浴びている。これは、量子力学を使って、生命現象を解き明かす学問である。

  • 量子生物学が対象とする分野は酵素作用、光合成、嗅覚や磁気感覚、遺伝など、多岐にわたる。これらの現象には量子力学が関わっていることが既に分かっている。

  • 生命は、量子力学が支配するミクロなスケールより著しく大きい。しかし、量子力学特有の現象に影響を受けている。これは生命以外の物質には見られないものだ。これより生命とは、マクロなスケールにありながら量子力学に支配されるモノ、であると定義できる。

  • 更に本書では、意識、生命の起源といったものまで、量子力学で説明できる可能性があると説く。未だ人間の人智の及ばない、これらの分野を解き明かすカギは、量子力学にあるのだ。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

量子力学が秩序を作り出すという思考は大変興味深い。これまでは、エントロピー増大の法則があるなら、なぜ世界は未だにこれほど秩序だっているのかが不思議だった。しかしそれは量子力学によるものなのだと、今は理解できている。


皇帝の新しい心を著したロジャー・ペンローズ教授も、人間の意識を解き明かすには、量子重力論の確立が必要だと説いた。その点は本書の主張に通じる。これまでは疑念の念を持って感じられたロジャー教授の主張が、本書によって幾分腹落ちして感じられるようになった。

参加者から上がった意見は以上です。皆さんはどのような意見を持たれましたか?

まとめ

今回は、量子力学を用いて生命現象を解き明かした量子力学で生命の謎を解くを取り上げました。

次回はSBC#30で発表された遺伝子の社会をご紹介します。

Sendee Book Club #28:その他の発表図書、関連図書

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則

皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則

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SBC#28 [アメリカの真の支配者?] - コーク一族

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課題図書

今回は2017年4月2日に開催されたSendee Book Club #28の図書の中からコーク一族をご紹介致します。

アメリカの真の支配者 コーク一族

アメリカの真の支配者 コーク一族

昨今のアメリカ政治は大きく揺れています。

オバマ前大統領の就任から、現トランプ大統領就任まで、大きな変化が彼の国の政治では起こっています。

しかしその裏で、実に数十年にわたり、アメリカ政治に多大な影響力を及ぼす一族がいることはあまり知られていません。

その名はコーク一族

彼らは何者であり、アメリカ政治にどんな影響を与えているのでしょうか?

要旨を見ていきましょう

要旨

  • コーク兄弟と呼ばれる4兄弟はアメリカ社会に影から大きな影響を与えている。その内、次男のチャールズが代表を務め、三男のデイヴィッドが副代表を務めるコークインダストリーズは、石油、肥料、穀物など幅広く事業を手がける巨大企業である。その売り上げ規模は、米国の非上場企業で第2位を誇る。上場企業を含めても17位である。

  • 彼らは米国経済だけではなく、政治・思想にも深く関わっている。特に次男のチャールズは、リバータリアニズム思想の普及に長年大きな投資をし続けている。また、チャールズとデイヴィッドは、共和党の大口献金者であり、米国政治にも大きな影響を与えている。

  • 彼らは2008、2012年の大統領選挙でも大きな影響力を発揮した。リバータリアニズムに反するオバマ前大統領を打倒するため、黒幕として反オバマの盛大な政治キャンペーンを行ったのだ。結果は民主党の勝利に終わったが、その効果は民主党陣営を大きく苦しめるものだった。

  • 彼らはティーパーティ運動の創始者でもある。彼らがリバータリアニズム思想普及のために設立した団体、Americans for Prosperity(AFP)がティーパーティの母体である。ティーパーティは市民の草の根運動ではなく、コーク兄弟のロビー活動だったのである。

補足 リバータリアニズム思想:個人的な自由、経済的な自由を重視する思想。政府の関与を可能な限り少なくすることを求める。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

コーク兄弟は、自らが政治家になるのではなく、後ろから莫大な資金で援助することで、1人の政治家では成し遂げられない影響力を行使している。これは大変賢い関わり方だと思う。


本書ではコーク兄弟はドナルド・トランプ大統領とも面識があることが描かれている。現状、政府の影響力増大を志向するトランプ大統領は、コーク兄弟とはそりが合わないだろう。今後、トランプ大統領が、中間選挙が近づくに連れて、どれだけコーク兄弟の方になびくかに大きく注目したい。


本書では兄弟間での長きにわたる骨肉の争いが描かれている。金と名誉が絡めば、血縁者でも、人間ははここまで敵対できる。言わんや、血縁の無い他人をや。他人のとの距離感の参考にしたい。

参加者から上がった意見は以上です。皆さんはどのような意見を持たれましたか?

まとめ

今回は、アメリカで多大な影響力を持つコーク一族について説いたコーク一族を取り上げました。

次回はSBC#29で発表された量子力学で生命の謎を解くをご紹介します。

Sendee Book Club #28:その他の発表図書、関連図書

市場ベースの経営 ――価値創造企業コーク・インダストリーズの真実 (ウィザードブックシリーズ)

市場ベースの経営 ――価値創造企業コーク・インダストリーズの真実 (ウィザードブックシリーズ)

モルガン家(上) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)

モルガン家(上) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)

モルガン家(下) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)

モルガン家(下) 金融帝国の盛衰 (日経ビジネス人文庫)

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SBC#27 [時代遅れの人体?] - 人体600万年史

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課題図書

今回は2017年3月25日に開催されたSendee Book Club #27の図書の中から人体600万年史をご紹介致します。

「進化」

ダーウィン種の起源を著してから、このテーマは私達の心を捉えて離しません。

なぜ私達は二本足で歩くのか?

なぜ私達の脳はこれほどまでに大きいのか?

なぜ私達は言語を話すのか?

本書の著者であるダニエル・E・リーバマン教授は、この問いに対し、1つのキーワードを与えます。

それは適応

繁殖成功度を上げるための行動である、この適応によって、私達の身体は今のような姿に至ったことを、著者は複数の根拠と共に論じます。

しかし一方で、著者は、この適応が変化に追いついていないことも示唆します。

そして、それによって私達の身体に生じている多くのミスマッチについても。

そのミスマッチとは一体何なのでしょうか?

要旨を見ていきましょう

要旨

  • 人間の身体は環境の変化に適応することで進化してきた。この適応とは、相対的繁殖成功度を高めるために起こるものである。

  • 生物学的な進化として特に目につくのは、次の5つ進化である。

    1. 二足歩行:移動のエネルギー消費を下げ、より広範囲の食料を採取出来るための進化

    2. 臼歯の発達、土踏まず・腰のくびれの出現:地中植物を食すための進化

    3. 脳の肥大化:食料獲得のための、認知能力・コミュニケーション能力獲得のための進化

    4. 更なる脳の肥大化:脂肪蓄積のための進化

    5. 頭部の変化、口腔の発達:言語の取得のための進化

  • 変化のスピードが加速すると、変化と適応の間にミスマッチが生じる。それによって起こる病気がミスマッチ病である。肥満、壊血病、虫歯などがその一例である。

  • ミスマッチ病の多くは、農業革命と産業革命という2つの文化的変化によって起こった。この変化のスピードが、人体の適応より著しく早かったため、人類は自ら作り出したこの2つの変化に適応できていない。現在、世界中の多くの人間が、糖尿病、腰痛などのミスマッチ病に罹患している。

  • ミスマッチ病を解決する方法としては、月並みだが、教育の充実と行政による対策が最も有効である。人間の身体が現代に適応できていないことを認識し、理性によってミスマッチ病を予防することが求められる。

補足 600万年前とは、人類が類人猿と分岐したとき。すなわち二足歩行を始めたとき。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

人間においては、適応による進化はどれくらいの時間で起こるのだろうか?農業革命、産業革命の変化に、人体はまだ適応できていないという記述がある。であれば、何年経てば人体は適応するのか?適応に必要な期間について掘り下げたい。


適応が、細胞レベルでどう起こっているのかに興味がある。外部の変化をどの特徴量で認識し、それに対して何の化学物質の量を調整することで、適応を実現しているのか。時間を作って調べてみたい。


人体の進化を待てぬ以上、ミスマッチ病は自らの意志を持って回避する必要がある。そのために必要なのは、ありきたりだが教育だろう。自分の関わる人、特に子供には本能のままに食事等を行わぬよう教育したい。


参加者から上がった意見は以上です。皆さんはどのような意見を持たれましたか?

まとめ

今回は人体の進化の歴史を説いた人体600万年史を取り上げました。

次回はSBC#28で発表されたアメリカの真の支配者 コーク一族をご紹介します。

Sendee Book Club #27:その他の発表図書、関連図書

生物はなぜ誕生したのか:生命の起源と進化の最新科学

生物はなぜ誕生したのか:生命の起源と進化の最新科学

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