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SBC#27 [時代遅れの人体?] - 人体600万年史

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課題図書

今回は2017年3月25日に開催されたSendee Book Club #27の図書の中から人体600万年史をご紹介致します。

「進化」

ダーウィン種の起源を著してから、このテーマは私達の心を捉えて離しません。

なぜ私達は二本足で歩くのか?

なぜ私達の脳はこれほどまでに大きいのか?

なぜ私達は言語を話すのか?

本書の著者であるダニエル・E・リーバマン教授は、この問いに対し、1つのキーワードを与えます。

それは適応

繁殖成功度を上げるための行動である、この適応によって、私達の身体は今のような姿に至ったことを、著者は複数の根拠と共に論じます。

しかし一方で、著者は、この適応が変化に追いついていないことも示唆します。

そして、それによって私達の身体に生じている多くのミスマッチについても。

そのミスマッチとは一体何なのでしょうか?

要旨を見ていきましょう

要旨

  • 人間の身体は環境の変化に適応することで進化してきた。この適応とは、相対的繁殖成功度を高めるために起こるものである。

  • 生物学的な進化として特に目につくのは、次の5つ進化である。

    1. 二足歩行:移動のエネルギー消費を下げ、より広範囲の食料を採取出来るための進化

    2. 臼歯の発達、土踏まず・腰のくびれの出現:地中植物を食すための進化

    3. 脳の肥大化:食料獲得のための、認知能力・コミュニケーション能力獲得のための進化

    4. 更なる脳の肥大化:脂肪蓄積のための進化

    5. 頭部の変化、口腔の発達:言語の取得のための進化

  • 変化のスピードが加速すると、変化と適応の間にミスマッチが生じる。それによって起こる病気がミスマッチ病である。肥満、壊血病、虫歯などがその一例である。

  • ミスマッチ病の多くは、農業革命と産業革命という2つの文化的変化によって起こった。この変化のスピードが、人体の適応より著しく早かったため、人類は自ら作り出したこの2つの変化に適応できていない。現在、世界中の多くの人間が、糖尿病、腰痛などのミスマッチ病に罹患している。

  • ミスマッチ病を解決する方法としては、月並みだが、教育の充実と行政による対策が最も有効である。人間の身体が現代に適応できていないことを認識し、理性によってミスマッチ病を予防することが求められる。

補足 600万年前とは、人類が類人猿と分岐したとき。すなわち二足歩行を始めたとき。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

人間においては、適応による進化はどれくらいの時間で起こるのだろうか?農業革命、産業革命の変化に、人体はまだ適応できていないという記述がある。であれば、何年経てば人体は適応するのか?適応に必要な期間について掘り下げたい。


適応が、細胞レベルでどう起こっているのかに興味がある。外部の変化をどの特徴量で認識し、それに対して何の化学物質の量を調整することで、適応を実現しているのか。時間を作って調べてみたい。


人体の進化を待てぬ以上、ミスマッチ病は自らの意志を持って回避する必要がある。そのために必要なのは、ありきたりだが教育だろう。自分の関わる人、特に子供には本能のままに食事等を行わぬよう教育したい。


参加者から上がった意見は以上です。皆さんはどのような意見を持たれましたか?

まとめ

今回は人体の進化の歴史を説いた人体600万年史を取り上げました。

次回はSBC#28で発表されたアメリカの真の支配者 コーク一族をご紹介します。

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生物はなぜ誕生したのか:生命の起源と進化の最新科学

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