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SBC#31 [世界変えたのは砂糖?] - 砂糖の世界史

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課題図書

今回は2017年4月19日に開催されたSendee Book Club #31の図書の中から砂糖の世界史をご紹介致します。

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖

この甘味の誘惑は、洋の東西を問わず、知らない人はいません。

しかしこの砂糖が、実は現在の世界のあり方を大きく変えていたことは、あまり知られていません。

実はこの砂糖は、奴隷制産業革命、その結果の西側諸国優位の現代社会を形作るのに大きく関わっていたのです。

しかし、いったいどうやって?

要旨を見ていきましょう。

要旨

  • 砂糖はイギリスが世界の覇権を握るにの大きく貢献した。砂糖は世界で広く取引される商品、言わば「世界商品」であったため、これを支配する国に大きな利益を与えた。植民地戦争で、砂糖の生産に適したカリブ諸島を手にしたイギリスは、砂糖を介した三角貿易で莫大な利益を手にいれた。この利益は、後にイギリスが産業革命を起こすのに大きく貢献した。

  • 砂糖は奴隷貿易を生み出した。カリブ諸島での砂糖の生産には、多くの労働力が必要だった。イギリスなどの生産国は、この労働力をアフリカからの奴隷で賄った。その結果、砂糖の生産量は大きく増えたが、各大陸の人種バランスを大きく変えるという、現代にも残る爪痕を残している。

  • 砂糖は多くの「意味」を有する商品だった。現代においては、食料・調味料としか考えられていないが、当時はその新規性や希少性から、薬、神秘性を持つ嗜好品としても用いられた。

  • 砂糖の普及は、茶・コーヒーの普及も促進し、コーヒーハウス、カフェなどの場を生み出した。これらは知識人の集会所となり、民主主義思想普及、市民革命の土壌となった。

参加者の見解

本書に対し参加者からは次のような意見が出されました

砂糖がなぜ、これまで人間に快楽を与えるのかに興味がある。砂糖が身体に必要なのは分かるが、塩分等の他の成分と比べて、著しく必要なものとは思えない。しかしなぜ、砂糖だけこれだけ快楽を与えるのか?そのメカニズムを機を見て、掘り下げたい


1つの世界商品から、人類史を考察するのは大変興味深い。ヒトと違ってモノは国境を超えやすい。そのため、世界の潤滑油となりやすい。現在、その他の世界商品として、紙に関心がある。時間を見て、これについても研究していみたい。

まとめ

今回は、砂糖が世界を変えた様について説いた砂糖の世界史を取り上げました。

次回はSBC#32で発表された量子コンピュータが人工知能を加速するをご紹介します。

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